自律神経のアンバランスの中身

  自律神経を構成する、交感神経と副交感神経の働きは、相対するものとして捉えられていますが、どうも少し違うようです。

 

ゆったりしている時も、仕事をしている時も交感神経と副交感神経は働き続けているのです。

 

沢山の方々を調べていくうちに、交感神経の過緊張のある方と、副交感神経の働きの鈍い方がおられます。中にまれに交感神経の緩みすぎで交感神経の働きが鈍っている方も見られます。副交感神経の過緊張はまだ見たことがありません。

 

リュウマチ系の方々は全て交感神経の過緊張状態になっておられます。

副交感神経系は正常なので、内臓などの病気にはならず、外界情報をマイナスと捉えたために、神経経路を経て視床下部に伝達され交感神経の過緊張を生み、神経経路の使い過ぎで神経の病気になるようです。

 

逆にがんの方は副交感神経の働きがひどく低下しています。脳から内臓に走っている迷走神経が機能不全を起こしているのです。内臓の働きが悪化します。もっとも大きな障害は小腸の機能低下です。この結果自己免疫力の機能が大きく低下して、悪い菌や化学物質が小腸から体内に入ってきてしまいます。その菌や化学物質が何処に溜まるかで病気が決まってくるのです。

 

自律神経系は血糖値も調節していますので、糖尿病もこの辺を改善すると完治できる病気なのです。

 

交感神経の過緊張と副交感神経の機能低下の両方が原因の場合も多く、きちんと識別して対応する必要があります。

 

また迷走神経の働きが弱ると、末梢血管の収縮を引き起こし血流が悪化します。その結果体温が低下し、低体温低酸素になり病気の原因となっていきます。細胞の中には約8000個のミトコンドリアが存在しますが、ミトコンドリアは36度以上の体温と、酸素を必要とします。血流の悪化と低体温は、体温と酸素を奪います。結果ミトコンドリアの働きが悪くなり正常細胞の生息しにくい環境になるのです。がん細胞はこのミトコンドリアを殆ど使いませんから、環境の悪化の結果、正常細胞は生活適応反応を起こしてがん細胞に変わるのです。肉体の死を避けるためにがん化して体を守るのです。