沢山の勲章を誇らしげに身に着けた大隈重信です。
早稲田大学の創立者であり総理大臣も務め、国民葬の葬儀には30万人もの民衆が押し寄せました。
アメリカにあこがれ明治から大正にかけて、日本の欧米化を画策していったのです。
江藤新平は三権分立を推し進め、裁判所網の整備を推し進めました。指名手配写真制度も取り入れ、皮肉にもそれが自身の捕縛に繋がったのです。征韓論で西郷とともに下野し、佐賀の乱の首謀者とされ、さらし首になったのでした。
「ますらおの 涙を袖にしぼりつつ 迷う心はただ君がため」が辞世の歌です。
下野に際し大隈に止められても、江藤は自身の主張を曲げなかったのです。
この二人の“あの世”での姿が、事の真実を語るのです。
江藤は胸を張って堂々と降りてきました。江藤はまだ光の世界に留まっていいます。改革の続きをあの世でやっているようです。忙しそうでした。「この世とあの世で力を合わせてやらねばならぬ」と言っていました。
一方大隈は反省の闇の世界に居ました。終始頭を上げずにうなだれていました。アメリカに憧れ「良かれと思ってやった」と言っていました。明治維新を反省しているのです。
明治維新の志士たちの死後の状況を調べると事の真実が簡単に明白になります。歴史は勝者によって書き変えられます。今の明治維新の解釈は全て虚構です。真実はそこには在りません。「明治維新の真実はこれだ」と言っている人も虚構です。全てが絡み合って生まれているのです。白黒ではありません。
人のために生きる事だけです。我を入れるから間違うのです。宇宙の響きに耳を傾けないから踏み外すのです。
あの世に行くと自分の行動の善し悪しが、簡単に明白になるのです。心して真摯に生きていきましょうね。